ヒラメの知られざる捕食行動がマジカルパニックで明らかに!アタリからアワセまで仕掛け別に徹底解説
まるでyoutubeのようなタイトルですが動画はおろか画像すらないテキスト100%のくどい内容です。釣りに行けなくて本気で暇な方向けです
※タイトルに偽りはありませんが僕個人の考察です。意見や指摘などは直接亀田まで
まだ使い始めて時間が経っていませんが確実に効果がありボートヒラメでは第三の選択肢になってくると思われるマジカルパニック
構想はもう10年以上前からありましたがオオナゴを触る機会が少いことやワームでも釣れていたので自分には必要ないと思っていました。しかしこの職に就いてビギナーにもっと手軽にヒラメ釣りを楽しんで貰おうと開発に至りました
いざ実用化したところ初心者だけではなく上級者も楽しめるとても繊細な釣りということもわかってきました
更にはマジカルパニック独特の仕掛け構造から今まで朧げだったヒラメの捕食行動が鮮明に読み取れるようにもなりました
各種仕掛けのシステムからアタリのとり方、捕食行動まで完全解説。イメージが鮮明化するマジカルパニックだけの特性も合わせて紹介したいと思います
北海道のボートヒラメはバケが主流です。中には生きた小魚を捕まえて泳がせ釣りをする人も。本州ではスタンダードな釣り方です
以前は餌釣りの合間にワームやジグを投げる程度でしたが近年ボートから本格的にルアーで狙うアングラーも出てきました。これらの釣り方で大きく違うのは生餌か疑似餌か。餌の違いでアタリからアワセまでのプロセスが違ってきます
ヒラメ釣りの醍醐味、 アタリからアワセまでのプロセス
ヒラメ40なんて言葉があるくらいヒラメ釣りではアワセのタイミングが独特です。ガツンと来ればグイってアワセる通常の魚とは違って、ある程度しっかり喰い込むのを待ってから針掛かりをさせるプロセスを表した格言です。では40秒待ってからアワセれば良いの?とは一概に言えず、しっかり喰い込むまでに40秒ほどかかることもあるんだよと言うお話です。要はしっかり食い込むまで待ってからアワセなさいよという教えです
しかしこの格言を理解している熟練のヒラメ釣り師でも100%フッキングに持ち込むのは不可能なほどヒラメ釣りのアワセは奥が深いものなのです
このヒラメ40の格言は活餌を使う泳がせ釣りのお話。死に餌のバケ釣りではせいぜいヒラメ20くらいかな?人によっては即アワセの人だっているくらい。アワセのタイミングはマチマチです
それに対してルアーの釣りではせいぜいヒラメ3くらい。ほぼ即合わせです。偽物のゴムをいつまでも噛んでくれてるはずもなく、ただ待っていても吐き出されてしまいます。しかし餌に比べれははるかに小さく口に入りやすいワームはアタればほとんど針ごと口の中。離す前にアワセを入れてしまいます。ジグやミノーなんかは針がむき出し。アタッたころにはどこかに針が引掛っているのでただ合わせるだけです
さてその中間に位置するマジカルパニック。実際使ってみるとアタリがあればルアーのように簡単には離しません。ならばヒラメ40に習って喰い込むまで待つか?喰い込むまでのプロセスはありますがそこがマジカルパニックだけの難しくも楽しい部分なんですよね~^^
ヒラメの捕食パターン
ヒラメが餌を見つけてからのファーストコンタクトを大きく分けて飛びつき型と追従型に分類しています
一般的に知られている捕食行動は下から獲物に近づき飛び上がるように一気に食いつく待ち伏せタイプ。良く連想されるヒラメの捕食ですね。この場合はガツンっと一発目から良いアタリが出ます。これを飛びつき型と呼んでいます
対してルアーなんかの一定速の横移動が多い餌に対しては後方から距離を保ってゆっくり食いつく追尾タイプ。のそーっと重くなるアタリが多いのはその為です。キャリアがあるベテランルアーアングラーでさえ足元に来るまで藻かゴミでも掛かってると勘違いするくらいノーリアクションで糸が巻かれるままついて来ることがあります。これを追従型と呼んでいます
バケなどのバーチカルの釣りや移動スピードの早い釣りには飛びつき型が多く、一定の横移動且つスローな釣りには追従型が多くなります
複合型もあり追尾してから飛びつくことも。ボトムから10mも切っているのに海底からヒラメがぶっ飛んできて喰った!なんてのはあまり現実的ではなく、餌を見つけてフラフラと追尾してからタイミングを見計らい一気に噛み付くパターンです
良いアタリがあったのにその後なにもなかった、なんてのは飛びつきからの追従パターンの可能性も。単にアタって直ぐに離れた場合もありますが飛びついて咥えたままノーテンションで追従している場合もあります
どちらの場合もすぐ反転することはありません
その後その場で上下に首を振り獲物を弱らせます。前アタリと呼ばれている状態です。そこから本アタリと呼ばれる飲み込む動作へと続きます
余談ですがフィッシュイーターはヒット・アンド・アウェイ型が多いですよね。他の魚に餌を盗られないようにとか捕食中に襲われないようにと餌を咥えたらその場から即離脱します。足の早い魚や小型の魚種にその傾向が強く向こうアワセになりやすいのが特徴です。しかしヒラメはその体型からか180度の反転が苦手なようで直ぐにその場から離脱しようとしません。更に他にも理由があると考えました
砂地の王様ヒラメ。まずそのような場所に競合相手が少い点が挙げられます。しかも海底までたどり着けばそうそう餌を横取りされる心配はないでしょう
天敵が少ないのもヒラメの特徴。その体型からか普段から外敵に襲われる心配が少ないのでしょう。上から見ても下から見ても無駄にデカイ面積で横から見れば薄っぺらでステルス性能が高く、更には地べたに這っていれそうそう襲われる危険は無いでしょう。センベイのような形状は魚にとって飲み込みにくく、無理して食べても幅の割には身が少い。積極的に襲うには少し魅力に欠ける捕食対象なのではないでしょうか?
通常生き物は捕食中に隙きが出来て襲われる可能性が高まるものですがヒラメは普段から外敵に襲われる心配が少いためか悠々と食事を楽しみます。大胆なものですね(*´∀`)
各種仕掛けの構造
泳がせやバケの仕掛けのシステムはオモリ(バケ)をアンカーにしてハリスと餌が別ラインで伸びています。釣り人からの入力はオモリを動かすことがメインになりオモリに入力した動作がハリスを伝って針に届きます
対してルアーはハード・ソフトともに疑似餌本体にウエイトとフックが内蔵されており釣り人からの入力は直接システム全体に及びます
マジカルパニックはルアーに近い構造です。オモリとハリと餌が一箇所に集中していて釣り人が一体化したシステム全体を操作します
泳がせやバケはオモリを宙ぶらりんにして棚をとります。そこからハリスが伸びているのでハリス分はフリーとなります。このフリーの分違和感なく喰わせることが出来ます。しかしフリーになったハリスの分アタリが伝わるまでタイムラグができやすく逆にハリスが伸び切ってしまえばオモリがアンカー役を果たし釣り人の細かい操作を受け付けません
一方ルアーやマジカルパニックは手元から針までフリーの部分がありません。魚が喰えば即手元に伝わります。その分違和感を与えやすく口から離されてしまうことが多くなります。しかしアンカーが無い分釣り人からの操作に幅があり、やり方次第で瞬間的にアワセたり違和感なく食い込ませることも可能になります
各仕掛けのアタリの出方からアワセまで
泳がせやバケのアタリは竿先が伝えてくれます。ゴンッとアタリがありクンクンと穂先が揺れ始めるとアワセの準備に入ります。竿を構えて静止。ここでアタリに気づかずに竿を上下に振ってると違和感を感じたヒラメは餌を離してしまいます
餌を捕まえたヒラメは落ちいつて食べられる場所を探します。ハリスの自由分泳ぎまわり咥え直すチャンスを伺います。この時釣り人はフワフワ揺れる竿先を見つめながら今か今かと待ちわびます。この間ずっとドキドキの静止状態
ここでヒラメがしっかり咥え直して泳ぎ出すこともあれば違和感を感じて吐き出してしまうこともあります。吐き出す時に上手く針がどこかに引っ掛かれば流石に異変を感じ無理に吐き出そうと首を振ってそれもダメだとわかればその場から逃げ出します。そのヒラメの動きが竿先に伝わってきます。ゴンゴン、ググーーンと竿先が勢いよく海面に刺さった光景を目にした釣り人はこの瞬間を待っていた!とばかりに渾身のアワセを喰らわせます。ヒラメ釣りの一番の醍醐味ですよね!
ルアーであれば食い込むのを待っていると偽物とバレてしまい離されてしまいます。ですからアタリからかなり早い段階でアワセ動作を開始します。待つより即アワセたほうがフッキングの確率が高まるからです
慣れてくるとアタリで針が口に入っているかしっぽだけ噛んでいるだけかなんとなくわかってきます。モニョっとしたアタリの場合はまだ針が口に入っていないのでそのまま巻き続けるかあえて小さくアワセを入れてヒラメから逃します。自分の獲物と認識したものには異常な執着性があるヒラメ。経験上口に針が触れない限り何度でも追ってきます。追われた魚は逃げるもの。その演出でヒラメのスイッチを入れてしまます。完全に捕食体勢に入れば針があろうがグイグイ巻き続けようがガッチリ喰ってきます。そこで渾身のアワセ!攻めの釣りですね
上で解説したように泳がせバケはアタリからフッキングまでは待ち、ルアーは攻めに分類されます
マジカルパニックはシステム上はルアーとほぼ同じですが喰わせる部分は餌と同じなのでアタリがあっても針が口に入っている確率はルアーよりも低くある程度喰い込むまでの時間が必要になります。実際ルアーと同じようなアワセではほとんどフッキングしません
ここからがマジカルパニック特有の駆け引きが始まるのです!
マジカルパニックのフッキングプロセス
マジカルパニックは餌を使っているのに仕掛けのシステムはルアー型。アタリの出方もアワセに至るまでもが独特です。
まずヒラメの捕食特性を知っていればアタリの出方次第で竿の操作が変わってきます
ガツンとアタる飛びつき型の場合は次の行動までにタイムラグがあるのでそっと竿を倒しつつテンションを維持しながら次の動作に備えます
キャストしているとぬーっと重くなるような追従型のアタリが増えます。進行方向は自分側なのでそのままゆっくり巻きとりテンションを緩めないように泳ぎが止まるのを待ちます。足元で追従型で食わせた場合は泳ぎ回るスペースを確保するためにラインを送り出してやることもあります
どちらにせよ次はヘッドバッキングが始まります。ぐぐん、、ぐぐん、、と上下に首を振ります。咥えた小魚を弱らせようとしているのでしょう。ただでさえフリー部分の無い直結型。ここで慌ててテンションを張ると離してしまったり餌を食いちぎられたりしてしまいます
相手の動作に対しては出来る限り手元で追従させますが細かい動作に対しては限界があるので道具に頼ることになります。所謂食い込みの良い竿、しなやかな竿先が重要になってきます。ラインで対処するのも効果があります。伸縮性の高いナイロンラインが生きてくるのはこの段階です
仕掛けの重量が軽いとあってかなりライトなタックルを用います。道具が軽ければそれだけ感度も上がり操作性にも優れ絶妙なテンションで魚と対峙します。ヘビー級のオモリを扱う他の餌釣りでは絶対に味わえないスリリングな駆け引きです
ここで中々食い込まずにずっとウロウロされることがあります。モヤモヤドキドキの時間です。ずっと待っていても良いのですが場合によっては思い切って糸を緩めてしまって喰い込むチャンスを与えたりもします。ふわーっと竿先を下げてノーテンションになった瞬間ゴゴーンと竿が刺さることも
積極的にアワセないと気がすまない僕がよくやる方法は穂先でラインをピシピシと叩き口の中でパニックになり暴れる小魚を演出する方法。成功率はそれほど高くありませんがこの演出で食い込みアワセまで決まると満足度はMAX!!
死んだ冷凍の小魚に命を吹き込む禁断の魔法マジカルパニック。最後まで自分の手で演技させてヒラメを欺くその完成度に至高の喜びを感じるのです。キモチワルイですねぇ(^q^)
。。。ともあれこの辺りが直結型システムの難しくも楽しい部分なのです
次がいよいよフィナーレ。本格的に咥え直しその場から移動しようとします。ここで概ね2パターンに別れます
違和感を感じ吐き出そうするものの針が引っ掛かっていてパニックになり逃げ出すパターン。だいたいは糸の張っている方向に対して逆に走ります
もう一つは口の中一杯にオオナゴの味が広がりもう自分の獲物と認識しているパターン。多少の抵抗もなんのその、グイグイ糸を引っ張っていきます
どちらパターンでも竿先がググーンと刺さる瞬間ですね。後は一か八かアワセることになります
まるで見てきたみたいに書いていますがマジカルパニックを使っていると糸の動きや手元に伝わるシグナルからから魚の泳ぐ方向や動きがわかるようになって来ました。今までなんとなく感じていた部分や書籍などの情報が明確にイメージ出来るようになったのです
生粋のルアーマンだった僕がマジカルパニックにハマっているのはこの駆け引きの面白さとイメージの鮮明化のためです。これは今後別の魚を狙うのにも大きく役立つことは間違いありません
あまり公にされていませんがバスプロの中でも一部の人はこそっと餌釣りでバスについて勉強している人もいるそうです。勿論プロの大会では餌厳禁!その強力な釣れ方に取り憑かれて試合で餌を使って大変な目に合った人もいたようですが。。
最強の釣り方はなにか?
泳がせ釣りには食物連鎖を直に感じるワイルドさとヒラメ釣りの様式美があります
バケ釣りには元が漁具だけあって徹底した漁獲効率と条件が揃った時の他を圧倒する爆発力があります。水深に対する幅広い守備範囲も見逃せません
未だ道内では最強の釣法であることは間違いないでしょう
ルアーには多様な各種ルアーやタックル、メソッドを使い分けるゲーム性が魅力です。シンプルでシュタイリッシュな釣り方から若者に人気があります。キャスティングによる攻撃範囲の広さは足を止めてピンポイントを打てる点や無風潮なしでも釣りとして成立する点も大きな魅力です
決して釣果が良いとは言えませんがだからこそ1枚1枚の価値が高くこれからもっと人気が出てくるでしょう
さてマジカルパニックはと言うと一番の魅力はダイレクトな魚との駆け引きです。ライトタックルでのアタリからアワセのプロセスは他のどの釣り方でも味わえません。ヒットからのファイトもライトタックルならでは。最後まで気の抜けない攻防は病みつきになります。餌とルアーのいいとこ取りですね
竿やリールに制限が少なく手持ちの道具や安価な道具でも初められます。ルアーに比べるとアタリが多く集中しやすい為に全くの初心者でも取り組みやすく今後ボートヒラメが普及していくためには欠かせないものになって行くでしょう
どの釣り方にも各々の魅力があり全てにおいて最強の釣り方は存在しません。あえて言うなら釣果だけならバケに分があり満足度ではルアー。魚との駆け引きを楽しむならマジカルパニックとなるでしょうか
日本人には鯛に並ぶ知名度のヒラメ。独特の習性から釣るのが難しいとされてきました。だからこそ魅力的で興味が湧くのです。最大サイズが1メートルと言うのも釣りの対象としては最高の相手です。やはりメーターオーバーは夢がありますからね!
まだまだヒラメで出船して参ります。どんな釣り方でも対応します!浮き釣りだってやってやれないことは無い!
フェイスブックのメッセンジャーでも予約承ります。お気軽にご予約お問いあわせお待ちしております(*´∀`)