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出たぞ90オーバー!このままでは終われない!!

船中15枚。多い人で8枚。こののままでは終わらない豊浦のヒラメ!

 

まずは御覧ください

口閉じ文句なしの90オーバー!なんと2枚一緒に上がってきました。もう1枚は小さく見えますが45cm。半分のサイズです

先日Iさんにプレゼントして頂いたデッカイネットが大活躍!ありがとうございました(*^^*)

 

昨日今日とヒラメで出船しました。たった1日で天地の差。ヒラメ釣りの面白さであり恐ろしさです

 

 

その前に、、

昨日の京都アニメーション本社スタジオで起きた放火火災事件では多数の死傷者が出ました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りします

地元京都の会社です。京アニ作品の大ファンであり新作の度に楽しみにしていました。小中校と釣り竿担いで自転車で走り回った思い出の場所が舞台になった作品が沢山ありました

被害に遭われた京都アニメーション職員の方々とそのご家族にお悔やみとお見舞い申し上げます

 

昨日はお一人のお客様。北海道の競技カレイの世界では知らない人は居ないWさんです

しかしどんなに技術があっても喰わない魚の口に針をねじ込むことは出来ません。凪も潮も水色も文句なしのコンディションでしたが釣れないものは釣れないのです

序盤に小さななアタリが一回。これを見逃さなかったのはさすがの技術です。しかしその後うんともすんとも返事がありません。どんどんポイントを移動しますが無反応。水深も4mから30mまで幅広く探りましたが応答なし。残業もしましたがこの1枚で終了でした

 

居るのに喰わないのはヒラメでは良くあることですがこれだけ当たらないと流石にヒラメの存在を疑います。もう今シーズンのヒラメは今週末で終了しよう。。そう決意したのが昨日の夜。京アニ事件のこともあり昨晩は落ち込んでいました

明けて本日。昨日に増して穏やかな海です

しかし今日は違う!序盤はアタリがありませんでしたが早い段階で1枚ヒット!その後もどんどんアタリがありました

オープニングヒットは今日の竿頭で92頭に8枚のKさん。先週急遽岩内から駆けつけて午後便で奇跡の1枚を手にしたお客様です

前回の帰り際にもっとバケの練習をしたいからまた来ますと言って別れました。その成果でしょうか、終始1人でアタリまくっていました。それにしてもモンスターヒラメゲットおめでとうございます\(^o^)/

本日泣きのナナマル69cmを頭に4枚ゲットのOさん。先月頭にも大釣りしています。先週も来る予定でご予約頂いていましたがお仕事の都合で乗船出来ず。。今回は2デイズで明日もご乗船です

この渋い中見事な釣りっぷりでした(*^^*)

本日マジカルパニック初挑戦のFさん。魚のコンディション的にバケ有利の中見事な1枚です

産卵を控えリアクションバイトしかしない今のヒラメ。どうしても早い動きのバケに釣果が集中してしまいます

しかも居場所がシーズン序盤に比べて深場に移動していてマジカルパニックの扱いに慣れていないとなかなか難しいです。今回使い込んで深場での操作も覚えて頂けたでしょうか?もう少しヒラメのコンディションのバラけていればマジカルパニックも強力な武器になります

僕もワームで1枚とマジカルパニックで1枚掛けました。ラッシュ時に竿を持てないのが辛いところ^^;

 

昨日が嘘のようになこの時期では大当たりの本日。サイズも大きめ中心でマジカルパニックを船べりまで追ってきたヒラメはゆうに70はありました

なにが起こるかわからないと散々言ってきましたがやっぱりヒラメですねぇ~

 

今週で一旦ヒラメは終了しようと思っていましたがまだまだ釣れます!出れば確実とは言えませんが時としてこんな爆釣劇が起こります。恐らく一回目の産卵を終えて次の産卵に向かう組が出てきたのではないでしょうか。今日は潮風バッチリの向きでパラを打っていても船がショアラインに沿ってどんどん走っていました

 

このままでは終われない!まだヒラメで出船しますよ。3人集まれば出船します

明日明後日とチャンスですよ!まだまだ空きがあります。今スグお電話を!!

 

フェイスブックのメッセンジャーでも予約承ります。お気軽にご予約お問いあわせお待ちしております(*´∀`)

 

今日のヲタ話し

92を上げたKさんの仕掛けの秘密

 

同じ魚を狙うにも人それぞれ違いがあります。ヒラメにはバケ!と言っても一括りには出来ません。同じ船に乗っていても釣果の差が出るのはどんな釣りでも同じですが少し傾向を考察してみたいと思います

 

一般的に産卵期の魚は積極的に餌を食べようとしません。しかしナーバスになっている魚の目の前をチラチラ動くものがあればイラつくのでしょうか。追い払うためなのか威嚇行動なのか手の無い魚はガブリと噛み付いてきます

これをリアクションバイトと言ってイレギュラーな動きや速い動きのモノに良く反応します

 

まず今日のKさんが振っていたバケは500g。噴火湾標準より少し重めでした

よく噴火湾は浅いから軽いバケでいいよなんて言われていますがそんな事はありません

水深と潮でバケの重さを決めるのは一つの基準です。深くて速いなら重くないと仕事になりませんが浅くて緩ければ軽くて良い、とは言えないのです

バケの重さはそのままアクションの違いになります。上下の操作が左右の動きにベクトル変換されるオモリの進化系三角バケ。本来なら求めるアクションをバケの重量で使い分けするものです。もっと言えば同じ重量でもそれぞれのバケで動きが違います。軽くて小さなバケは操作は楽ですがその自重の軽さ故に出来ないことがあります

 

まずバケの操作はバケを落とすところから始まります。この時バケの自重でスピードと行き足が決まります。

自重のあるバケは重量による落下スピードに加え底面の面積が大きく水を受ける量も違うので結果ストーンと横に走ります。その行き足を保ったままシャクリ上げると横に移動しながら上がります。そしてまた落下で横に、、、まるでデンプシーロールのように勢いがついて泳ぎまくるのです

しかし軽いバケではまずこの落下スピードが稼げません。そして軽さ故に仕掛けを引っ張り切れないので横に走れないのです。なんとか走らそうと勢いよくシャクっても仕掛けが抵抗になりバケは横に走らず上下に動くだけ。結果バケが狭い範囲でクルクルと回るだけで肝心の餌はあまり動きません。軽いバケがよく絡むのはこのためです

 

シャクリ方の違いでも動きは変わります

ラインは垂直方向には抵抗が小さいです。普通に糸を巻くのは楽チンですよね。しかし横への動きにはかなりの抵抗がかかります。あまり実感することはありませんが例えば底のほうで掛かった魚が横に走るとギュイーンと凄い音を立てて糸鳴りします。これは水中で糸を横に動かそうとする時の水を切り裂くエネルギーが音に変換されて聞こえるのです

バケは上下の動きを横に変換するのでこの抵抗がラインにかかってきます。走り出したバケをシャクる時にはかなりの抵抗を感じませんか?

ですから横へ走らせるには極力ラインの横移動抵抗を受けない形、フリーフォールで横に走らないといつまで経っても上下動から逃れられません。逆にラインが弛んだ状態なら横移動をしやすいので行き足がつき、後は少々の抵抗があっても横運動が継続できます

操作方法を具体的に言うとラインが弛ませてフォールさせたら落下前に竿を跳ね上げるようにシャクリます。すると竿の反発でバケは跳ね上がりまたフリーフォールと続きます。上げ下げの操作ではなくアゲアゲの操作です

うーん言葉では難しい^^;

 

ではバケは重いほうが良いのかと言うとこれまたそうとは言えません。重いバケを操作するためにはそれ相応の竿が必要になります。要は硬い竿です。重いバケをぶら下げて喰い込むまで待つわけですが竿が硬い上にバケの自重が掛かっているわけですから竿の柔軟な部分は潰れている状態で待ちに入ります。当然食い込みは悪くなります

アワセにしてもバケの重量がプラスされるので実際に針にかかる力は弱くなる傾向にあります。更には針は上方向に向けないと掛からないのにバケがあるせいでアワセようと竿を煽っても針は横に引っ張っられてしまいます。重ければ重いほどその傾向が強くなります

取り込み時もバケのお陰でタモ入れは難しくなりバケがぶらついて糸が緩むこともあります。これも重さに比例して悪影響をおよぼします

要は重いバケはバレやすい!

 

対策としてはそこそこの柔軟さと強さを兼ね備えた竿(当然長くないと両立しません)をチョイスするわけですがあっちを立てればこっちが立たずで全方向万能な竿など存在するはずもなくそのチョイスには悩まされることになります

どの道一本の竿で全ての重さのバケは操作出来ないワケで本来なら各重量のバケに合わせて何本も竿を準備することになります

余談ですがジギング船の大量の竿を持ち込むのは道具自慢するためだけではありません。様々な状況に対処するにはどうしても何種類ものタックルを持ち込まないと勝負にならないからです。釣具屋さん?ってくらいの大量のタックルと船が傾くほどのジグを持ち込むのはその量の分だけ悔しい思いをした人だとわかってあげて下さい

 

 

 

最初に書いたように今時期のヒラメは速い動きに反応しやすい傾向があります。基本的には地べたに張り付いていて積極的には餌を追いません。ヒラメの基本ですが水平方向の移動物には多少スピードがあっても追いきれますが上下方向は追えません。上にしか目が無いのと反転が苦手なのででストンと落ちるものは視界から消えてしまうのでしょう

この習性から考察すると地べたからすぐ上を左右に激しく動くものに良い反応を見せる、のではないでしょうか。そう、バケの動きそのものですね!

 

産卵前は体力を付けるために積極的に餌を追っていました。威嚇や反射食いではなくて食性に訴える釣り方で良く釣れていました

この時期なら遅い動きのボリュームのある餌のほうが食べやすくマジカルパニックやゆったりしたバケ操作のほうが良く釣れていました。どんな釣り方でも釣れていたので結果論ではありますが^^;

しかし今時期は遅い動きのものは見切ってしまっていてなかなかバイトまで至りません

 

ワームなんかを目の前にポトンと落とすと思わず食ってしまうことがあります。前回も今日もワームを食ったのはフォール直後でした。これもリアクションバイトの一つです

ウエイトを自由に変えられるワームならその辺りを考慮してリグれば結果が得られるかもしれません

あとこに時期まで残っている魚は幾多の釣り針を見切ってきた天才達です。人的なプレッシャーも相当掛かっています

きっと船の存在も認識しているでしょう。そりゃエンジン音と共に巨大な影がやってきてカチカチカチカチ魚探の音が鳴り響けば餌が落ちてくるんですもん。パブロフでなくても覚えてしまいます

それを合図に集まる魚もいれば当然嫌う魚もいます。こんな魚はバケでは狙えませんので広範囲がカバー出来るルアーの出番です。決してキャスティングが不利とは言えません

 

 

そしてもう一つ、Kさんが今日試していたのは針数を増やすこと。92が掛かった時はオオナゴ3本ぶら下がっていました(笑)

針数を増やす効果は絶大です。サビキ仕掛けや延縄なんかの例を出すまでも無いでしょう。これは一発で大量の魚をゲットする目的よりも群れ効果の演出に視点を置いたものです

 

餌に比べてルアーが釣れにくいのは単発でしか動いてないのも一因であると考えます。いくら魅力的に動いていても単品だと襲いやすい反面警戒もするのでしょう

夜道の独り歩きは危険といいます。確かにその通りですが普通の人が1人でフラフラ歩いている女性を見たら逆になんかあるんじゃないかと疑ってしまいます^^;

同じとは言いませんが魚だって痛い目に逢っている、もしくは目撃しているので簡単には騙されません。特にキャッチアンドリリースが繰り返されている魚にはこの傾向が強いように思います

単品よりも複数、要は群れのほうが警戒しにくいはずです。普段口にしている小魚は基本群れで行動するのですから

ルアーで言えばスピナーベイトやダウンショットなどは極小さな群れを演出できます。もっとあからさまなのはアラバマリグ。一時期とんでもない威力を見せつけました

 

カレイ釣りでも同じことが言えます。針は三本つけますよね。一匹ずつしか釣らないのだから一本でもいいじゃんと一本バリにした時があったのですが差は歴然。食ってくる針も特定の位置だったので単純に3分の1の確率とかの話ではありません。針数のアピール度は明確にあると思います

船乗っている人数が多いほど群れ効果が発揮されます。船の下に餌の群れがあるのですから魚の寄りが全然違います。密度の関係で小さい船に人数が乗っているほどその効果は高いです

 

じゃあ一杯針をつければ良いかと言うと今度は操作性に問題が出てきます。針数が増えればそれだけトラブル率も上がりますし餌の管理も大変です。強欲な人ほどチャンスを逃す、ここぞと言う時に針が水に浸かってない人はそんな人です

バケの話に戻りますと針数を増やすメリットは第一にアピール力が増える、第二に広い棚が探れる、第三に喰いそこねのヒラメに対してセカンドバイトが期待出来る、です

逆にデメリットは先程言ったようにトラブルと餌管理。そして針が増えればそれを引くバケも重たいものを使わないとこれまたトラブルの連続です

もう一つ言えば船べりのバラし率が上がること。タモ入れする側は上針に掛かった魚を入れる時が一番緊張します。魚が網に入ってもバケが引っ張り下ろしたしますしね。下針に掛かった場合にも上針に注意しないとタモ入れ係が釣られてしまいます

 

メリットデメリットありますが効果があるのは確実です。今日も上の針に掛かった魚が多かったのもその結果だと思います

先程も書きましたが針数が増えれば重いバケでないと餌が引っ張れません。そのバケを振れるタックルも当然ゴツくて重いものになります。針数が増えると仕掛けの全長も長くなるので扱う竿も長くなります。当然長い竿の方が操作が大変です。テコの原理的ななんかの関係で

しかし重たいバケをゴツい竿とリールで振り続ける体力があればチャンスが広がるのです。ジギングでも最後までジャークし続けた人に神様は微笑むのです

 

 

長々と書きましたがリアクションバイト中心の今時期は重いバケを勢い良く振り続ける人にチャンスが巡ってくる、針数を増やすとチャンスが広がる、です

これも一概には言えません。しかしシーズン序盤に比べると明らかにこの傾向が見られます。最後は体力勝負になってしまいますが釣れない時ほどその違いが効いてきます

 

シーズン終盤になってきましたが釣れなくなった、じゃなくて釣れ方が変わったのかも、と考えて頂ければ釣りがもっともっと面白くなります。この考察も参考にしてみて下さい