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100均でできる自作鉛スッテ!作り方を画像付きで解説します

連日朝と言わず夜と言わず沖に出られるなら無心で追いかけているイカちゃん。先週のようなスーパーイカちゃんパラダイスとはイカなくても確実にお姿を拝見出来るようになりました

釣果としては5パイから30パイ。各々数にバラつきはありますがスリリングなイカングを楽しんでおられました

僕はと言いますと相変わらずのイカメタルチャレンジ。これまた5ハイから15ハイと差はあれど出るたび着実に釣果に繋いでいます

数だけで言えば不利なイカメタル。上手な6本針の人に対して概ね2倍から5倍の差をつけられますが針数から言えば仕方のない話。元々各個人の技量で大きく差の出る釣りなので圧倒的不利だとは感じません

ゲーム性が高く一杯一杯に対する満足度はMAXレベル。極小のアタリを捉えた後にくる重量感は脳を直接刺激する高揚感を与えてくれます

手釣りや電動太平洋スタイルでは味わえない独特のイカメタルインパクト。数だけでは計り知れない魅力があります

 

麻薬のようなイカメタルインパクトをみなさんと共有したい!そんな思いはあるものの問題となるのが鉛スッテの入手。近隣で購入できるお店が少ないのに加え、市販品ではウエイトのある鉛スッテが極端に少ないのが現状です

本州で人気が出たイカメタルですが専用ロッドに極細PEのセットが主流になっています。竿はさておき糸がPEの0,6~0,8号、メインで使用する鉛スッテのウエイトは10~20号といったところ。北海道で使うにはかなりライトな組み合わせとなり汎用性が低い完全専用タックルを用意することになります

噴火湾は浅いポイントで潮も緩いので比較的イカメタルに適した場所です。しかしお客さんの大半が6本針の王道スタイル。変な道具立てではお互い気持ちよく釣りできません。使用する鉛スッテのウエイトは30号が基本となります

思い切って揃えてしまっても決して損はない釣りですがやったこともない釣りにいきなり専用タックルを用意するのは勇気がいります。スタートは手持ちの道具を流用して魅力を感じてから専用品、、といった流れが理想だと考えます

 

さて流用に関してどこが問題になってくるかと言うと使用するPEラインの太さだと言えます。深場宙釣りの道具立てで一番気を使うのは仕掛け全体の抵抗とウエイトのバランス。ラインが1号太いとオモリは倍の重さを必要とします

北海道の船釣りでメインラインに1号以下を使う釣りはほとんどありません。どんな釣りでも太めのラインを使用する北海道の慣習からか釣り物問わず太めのラインを使うのが北海道スタイルです

 

個人的には大賛成な慣習です。メディアの影響からか極端な細糸を使って釣りをする人がいます。別にダメだとは思いませんがいつまでもドラグサウンド(笑)を堪能して必要以上なファイトをした挙げ句ラインブレイク、オマツリしたら解けない、バックラしても解けない、その癖ケチってラインを替えないもんだからラインチェック不足で意味不な高切れ、、釣りしてる時間よりトラブルで道具と遊んでる時間が長いなんて本末転倒な事態を招いています。せっかく船に乗ってるのに実にもったいない

メディアに出ている人は上手です!それは沢山釣るって意味ではなく様々な経験からトラブルがないように予め万全の用意をしています。日々のラインチェックは勿論不安なら糸はどんどん替えます。予備の道具もいっぱい持ち込んでいます。メディア用に妙なファイトもしますが魚の扱いが上手く余計な負荷を負いません

うっわ、なんて人もたまーに観ますが人前で釣りする以上かなりの腕を持った人がギリギリのタックルバランスで釣りをしているわけです。同じ道具立てでサンデーアングラーが同等の釣りを展開できるなんて土台間違っています。あくまでメーカーが魅せる幻想だと言うことを頭に置いて下さい

 

 

めっちゃくちゃ話が逸れました^^;糸の話。慣習として太糸を使うことに問題はないとしてそれに伴うウエイトのバランスを考えていきましょう

他の釣りと兼用するなら細くて1号、でもイカメタルとして成立させるなら太くても1,5号、と使えるラインの太さが限定されます。潮が緩ければ2号くらいまで許容できますがそうなると鉛スッテは40号とか50号まで用意しなければなりません

最初に書いた通り市販の鉛スッテは20号くらいをメインに売られています。ただでさえ店頭で見かけることのない鉛スッテなのにそんな重たいものは手に入りません

そうなるとラインは新調するとして鉛スッテは作ってしまうのが北海道でメタルスッテを楽しむ一番の近道だと考えました

仕掛けについて

メタルスッテは仕掛けとして特別なものではありません。所謂胴突き仕掛けでオモリに針がついているだけの単純なものです

なぜだか市販品のメタルスッテ仕掛けだけを店頭で見かけることがありますがちょっと細いように思います。簡単なので作ってしまっても良いでしょう

 

面倒なら6本針の通常ウキスッテ仕掛けを買って上から2つ目のスッテの上でカットしてそこにスナップを縛って鉛スッテを接続すれば市販品の仕掛けより良いものが作れます

2つ目のスッテは切り取って予備に置いておき、切った場所にまたスナップスイベルを縛って4つ目でカット。同様に6つ目でカット&スナップスイベル接続で合計3セット分のイカメタル仕掛けと3つ予備スッテが手に入ります

仕掛けによってスッテ間隔が様々ですが竿で扱うなら1メートル間隔程度が扱い易いです。幹糸はスッテを中心に上下1メートルの仕掛け全長2メートルに仕上げます

 

スナップスイベルは5号くらいの小さなもので充分です。元の仕掛けについてるスナップスイベル使いません。大きすぎるとスッテの動きが悪くなります

変わった所は上のスナップスイベルの結束部分。上側はただのサルカンでも良いですがスナップが横に伸びていればそこに集魚灯や3つ目のスッテを接続できます

集魚灯は持ってて安心の強力なお守り。無くて悔しい思いをするくらいなら高いものではありませんので用意しておきましょう

集魚灯が必要なければここにスッテを接続して合計3本針仕掛けにできます。集魚灯にしろスッテにしろメインスッテから1メートルは離さないと乗りが悪いように感じます

スッテ間隔は1メートルを基準に80cmより短くしないようにしましょう

 

この仕掛けなら全長2メートルほどで収まり手持ちの竿でも充分扱えます

100均で買える!マジカルスッテを自作しよう!

やっと本題です

 

①北海道では地域によって鉛スッテの入手が困難

②例え売っていても重いスッテは市販されていない

 

以上の事から無いなら作れの精神で自作に取り組みました

※アマゾンで探すか糸を細くするかすると解決します

 

実際最近まではアマゾンで買ったイカメタルボンバー(¥462)で釣っていました。30号まではあるので困りませんでしたがエギ型はフォールが遅くなんとなく釣れる気がしなかったので。どうせ釣れないなら自作のほうが気分が良いって感じで作ったところ結構な確率で自作マジカルスッテを抱くようになりました\(^o^)/

 

では材料と作り方。100均で買えるアイテムと特殊な道具は使わないようにしました。釣具屋さんで買うものはオモリとスイベルとカンナです

 

これだけあれば作れるはず!画像にはありませんがマニュキュアの速乾トップコートも必要です

糸巻きに自信があればスティックのりは要りません。白の缶スプレーも要らないかも

工具は電動ドリルと4ミリのキリ、ニッパーとラジペンくらいあれば大丈夫

先ずはお肌を整えましょう。素材選びが重要!イビツな形だったり型がズレていてプレスライン?の段差が酷いオモリは避けましょう

どうせ糸巻いちゃうのでやらなくても作れますが気分気分!キレイな素材のほうが気持ちいいでしょ?

コツは横方向にヤスリがけすること。縦方向にヤスると汚くなります

 

次はカンナとスイベルの下処理。2液のエポキシで固定しますが抜け防止のためにこのような形にします

管の真ん中をニッパで切ってラジペンで摘むだけ。4ミリの穴に入るくらい整えます

ドリルで下穴を掘ります。上はスイベルの腹の半分くらい埋まる深さ、下はカンナの軸が1/4くらい埋まる深さ

元の穴が空いてるので簡単に真っ直ぐ掘れます。キレの良いキリを使いましょう

3号のステンサルカン、画像のカンナなら4ミリのキリで丁度でした。手に入ったサルカンとカンナに合わせてキリを選びましょう

2液のエポキシ接着剤で固定します。下穴にたっぷり充填してからサルカンとカンナを差し込みます。はみ出したらなにかで拭けばOK!固まるまでは扱い易い接着剤です

説明書をよく読みきっちり撹拌すれば接着不良はないはず。イカちゃん釣るくらいなら強度バッチリ!

エポキシは汎用性の高い接着剤です。竿のガイドが飛んだ時にも活躍します。アルコールで希釈すればガイドスレッドのコーティングにも使える神接着剤!

固まるのを待って今度は糸巻き。お好きな色の糸を巻いて下さい

どちらからでも良いですが細いほうから。何周か巻いたら端糸をカットします。巻き始めは滑るのでトップコートで固定しながら巻くと一気に解ける心配がありません

どうしても上手く巻けないならスティックのりを塗って摩擦力を上げれば良いと思います。やったことないけど^^;

 

ボディの一番太い所くらいまでで巻くのをストップします。下りになると滑って密に巻けません

 

巻終わりの処理は抜き糸を入れて仕舞います。引っ張って完了

端糸をギリギリの長さで切ってから抜くとはみ出ません。端糸がはみ出たら切るしかないのですがキレイに仕上がらなくてイヤって人はハサミで切らずにデザインナイフなどで巻方向と平行に刃を当てればはみ出さずにカットできます

 

このくらいの位置で一旦区切って反対側からまた巻いていきます。途中で別の糸を混ぜたり2本同時に巻いたりすると色んな柄が出来ます

ダイソーで売ってるマニュキュアのトップコート、速乾タイプ

巻いた糸全体に染み込ませるように塗り塗りします

 

強度的にはこれくらいで充分かと。扱いやすく乾きも速い!あまり水に強くないので本来ならエポキシかウレタンなんかでコートすれば良いんですがつるつるピカピカに仕上げるわけでもないし巻きながら塗るならコレくらいで丁度です

 

もし剥がれたりしたら作り直せば良いだけ。スッテはルアーと違って針が固定式なため消耗品です。針の寿命がスッテの寿命

 

糸によっては下が透けてしまうものがあり発色が悪くなるので白をスプレーしたんですがトップコートに侵されて溶けてしまいました^^;

オモリをヤスリでキレイに磨いておけば下地はシルバーなのでスプレーは要らないかもです

乾けば完成。晩に作っても朝には使えます

今回はあれこれやりながら作ったのでもっと時間かかりましたが3つくらい同時に作り始めても1時間くらいで出来るかな?

 

問題はこの針。ナカジマのイカジグカンナは刺さりが悪い。。(-_-;)見た目で解るくらいフックが鈍ってます

シャープナーで研ぎましたが全然鋭くなりません。画像の針は仕上げが悪く、上下のカンナが歪んでいます

ただジグ用に針の懐は深めに作ってあるのでナツメオモリでもなんとかフッキングできるサイズではあるようです

 

メンドクセー、イカジグでイイジャン!って人はそれでも良いかと

しかし出来る限りウエイトを抑えるならこの形。本体はすこし横向きになりますが真っ直ぐ落ちます

ジグ形状だとヒラヒラフォールしてしまいます。結局ウエイトを増さないと真っ直ぐ落ちない、では本末転倒。第一釣れる気がしません

イカメタルの醍醐味は繊細な操作の末の微妙なアタリをとるところ。ジギングみたいな雑な操作で釣る釣りではありません

穂先を5センチ上げたら5センチ上がり、5センチ下げたら5センチ下がって欲しいのです。横に飛んだり斜めにスライドするようでは釣ったと言うより釣れたって感じ。脳内イメージがぼやけます

 

ハンダ付けしたり色塗ったり布巻いたりも出来ますが極力手間掛けずどこでも手に入る材料で作ってみました

鉛鋳込んで本体から作ろうかとも思いましたが今回はこれで完成。実釣でも結果が出ました

 

北海道ではイカメタルは浸透していないようです。事実僕だって最近まで知りませんでした

理由は実情に合ってないから。。遊漁船ではほとんどイカングラーが6本針の王道スタイルです。見様見真似で手に入る道具で始めてみてもトラブルの連続。船上でのお祭りは糸の太いもの勝ちな傾向がありどうしても邪魔者扱い。本州のようにイカメタル専用船でもあれば平和に過ごせるものの北海道ではチャーターでもしない限り専門船は出ていません

王道スタイルと同船すればどうしても感じてしまう釣果の差。。針数が違うので当然なんですが横でバンバン釣られると気にしちゃダメと思っていても気になっちゃう。それが歴戦のベテラン勢相手ではダブルトリプルスコアは当たり前、10倍差をつけられたら立ち直れません。。

 

しかしこのゲーム性だけは数字で語れるものではありません。アタリが出だすと周りが全く見えないほど集中してしまう危険度です。終わってみればバケツの中身が段違いってだけで釣れた感は同等以上。一杯の価値が5倍づけです

どちらにせよ簡単に釣れる釣りではありません。6本針を扱うにはかなりの練習が必要です。イカメタルが釣れないんじゃなくて腕が足りないから釣れないだけです

 

この楽しさを誰かと共有したいと思いなんとか形になるように試行錯誤中です。この先道王道スタイルは実情に合わなくなってくるでしょう。いつ行っても100パイ200パイ釣れる時代はもう終わりました。今の現状で針が沢山ついた重たく扱い辛い道具を使っても上がってくるのは精々一杯づつ。さらに最近話題に登るサメ被害。本気でイカ釣りが好きな人には無縁の話ですが数だけが目的の人には何度も釣りに行く価値が見出だせなくなってくるでしょう

イカメタルスタイルだって当りを引けば3桁だって夢では無いと確信しています。もちろん今の僕の腕では無理ですがこの先何年も練習すればきっと。。その頃にはもっとイカちゃんが減っているかもしれませんが(-_-;)

 

道具が手に入らないとかやらせてくれる船が無いなんかの理由でイカメタルスタイルが始められないのは本当にもったいな話。その2つの理由くらいならマジカルアワーで解決します

仲間が居ないなら僕と友達になりましょう。教えられることはほとんどありませんが一緒に試行錯誤していきましょう。そしていつか釣ったイカちゃんを肴に下船後速攻で飲みましょう(笑)

 

時期的にも将来的にもいつまでも続く釣りではないからこそ一瞬のキラメキを逃したくありません。あん時は凄かった!って思い出を語るには今、今没頭するしかないんです。その「今」がマジカルアワーにあります

 

マリーナの先輩方が今年の豊浦は当たり年!と口を揃えて言っています。イカちゃんが居る限り全力で出船していきます

夜の釣りなので出船可否は細心の注意は払って判断します。直前でやっぱ出さないなんてこともあるでしょう

それでもチャンスを掴めるのは予約を入れた人だけ。いつでも釣れるなんて思わないで予定が組めたら即電話!

 

今の所イカメタルの人は10人中1人くらい割合です^^;仲間が増えたら楽しいな~\(^o^)/

 

フェイスブックのメッセンジャーでも予約承ります。お気軽にご予約お問いあわせお待ちしております(*´∀`)