先週のシケ休みの間に船を陸上に上げてドライブの整備と秘密兵器、garmin echomap plus の取り付けを行いました
今はヤマハのYFHⅦ084-F66と言うホンデックスの魚探が載っています。とても高性能で信頼性が高い国産魚探ですが振動子(音波を発射する装置)がショボくて水中のイメージが明確に沸きません
魚探の本体は振動子!と言うくらいです。モニターが高性能でも本体がショボくてはイマイチ性能を発揮できません
そこで以前より目を付けていたガーミンの魚探、エコマッププラスと巨大な振動子、GT51を導入しました
ガーミンは魚探では比較的新しい会社ですがGPS技術は世界トップクラス。アメリカのバスフィッシングで培った魚探性能は国産機では比較になりません。プレジャーボートの数が桁違いなのでユーザー数から言っても当然ですね
目玉機能のクイックドロー、サイドビュー、ついでにクリアビューとワクワク機能がてんこ盛り!特にクイックドロー(測探した水深が等深線として描画される)とサイドビュー(左右最大200mまで探査可能)は何となくだった水中のイメージが画面に映し出されます。視覚的にわかりやすくなることでなぜ釣れたか、なぜ釣れないかがより明確化されることでしょう
魚探が良くなったからといって飛躍的に釣れるようになるわけではありませんが、今までよりダイレクトにポイントに入れるようになり、見切りも早くなります
今後は2台体制で沖に出ます。もし一台故障しても心配ありません。あといつも魚探を持ち帰るのですが今の機械が重たいのです。近所や一人の時は身軽にガーミン一台で済ませられるのは地味に有難いですね
さてこのガーミンの魚探。先ほど本体は振動子!と言いましたが高性能なのは巨大な振動子にあります。まるで羊羹のような振動子を船底に張り付けました。通常は船の後ろに(トランサム)にLアングルで取り付けるのですがウチの船はあまり良い条件ではありません
因みに今の振動子は船底の内側からコーキングで張り付けるインハル方式。只でさえ文鎮の様な小さな本体です。振動子の性能を6割程度しか発揮できないインハルでは映るモノも映りません。しかも取り付け場所が悪く、ちょっとスピードを出すと泡噛みしてボトムロスト。。次の魚探はどんなに苦労しても一番良い条件でスルーハル設置を心に決めていました
とは言え船底に穴を開けるのは心底気が進みません。穴を開けて塞ぐくらいなら全然平気ですが問題は電線を通すこと。最終的に水密を保つ部分がFRPとコードとなります
硬い物をFRPで覆うのはなんの心配もいりませんが電線は所詮ビニール。パテで埋めようがコーキング詰めようがやはり心配になってしまします
イケスに設置するならどうでもよいですがウチの船はイケスがありません。どこに穴を開けても水密が切れたら沈没の可能性が拭い切れません
従来式の振動子だと本体の底面と船底をツライチに設置するのが常識でした。幸いガーミンの振動子はどう設置しても船底より下に飛び出させないと性能が発揮出来ないタイプ。
どうせ丸々飛び出すんならプレートに取り付けて船底に張りつけちゃえ!ってことで作業に取り掛かりました
振動子上部から伸びる電線を船底に穴を開けてスルーさせずに船底に這わすようにスルーさせることにしました。電線を伸ばしてていく厚み分ゲタを履かせることに。木工が好きなのでコンパネを選択します。厚みは2枚分
鉄工が得意ならステン、樹脂成型が得意ならプラスチックでも良いと思います。コスト的にはコンパネですね!端材で280円
木の接着にはやっぱり木工用ボンド。図工の時間を思い出させる良い香り。性能はピカイチ
圧着している時間がなかったのでビス打ちしました
電線を通す溝。全部現物アワセです
丸ノコとジグソーで切って
何となく角を落とします
ちょっと大きかったのでシェイプアップ。適当です
グラインダーとオービルサンダーで角を落とします
問題発生!予想していましたが取り付け場所が水平ではありません。音波を左右に飛ばす性質上、振動子が斜めになっていると遠い場所の探深が到底無視できる誤差ではなくなります
船は常に傾きますし航行中は捻じれます。燃料タンクの重さ、人の配置、荷物の置き方によっていつも水平が保たれるわけではありません
しかし設置段階で斜めなのは許せません。水平に取り付ける為にスペーサーを噛ますことにしました
だいたいコンパネ一枚分ってところでしょう。結構いい加減です
こんなもんかな?ガシガシ削って現物合わせで制作しました
お!良い感じ!まだ斜めってる?
ご心配なく。船の置き場が斜めってます
こんな感じで設置します。隙間はコーコングで埋めてしまうので問題無し
振動子をプレートに取り付けます。結構面倒な作業
本来はステーで船の後ろにぶら下げて設置する物ですが今回はコンパネにボルト止めします。丁度M4のビス穴が開いていました
プレートが斜めになってるので一本一本長さが微妙に違います。ノギスで測って切断します
またあまり考えずにコードの溝を切った関係でボルト穴とのクリアランスがギリギリ(^^;正確に寸法取りしてキッチリの穴を垂直に開ける羽目になりました
水が刺さると困るのでコーキングを盛りました。以後の塗装の関係で使い慣れない変成シリコン。ベトベトして嫌いです
プレートを船底にFRPでくっつけます。プレート分の塗装を剥がさなかったのは最悪移設する際にFRPとプレートの縁を切れば塗装ごと剥がれるだろうとの思惑。無事一発で決まって欲しいところです
振動子本体に直接FRPを巻くのはなんとなく気が引けたのでプレートとの隙間はコーキングで埋めました
先ずはコーキングで接着!
途中の画像はありません。天井面にFRPを張るには樹脂を頭から被ると言う事。当然グローブなんてしていては細かい作業は出来ません。素手&素手
FRP作業は得意です。むしろ大好き!黄金ボートハウス時代に唯一完全に任されていた作業でした
普通は嫌ですよね。。チクチクしたり痒くなったりベトベトしたり。かなり汚れる作業なのでY社長は作業中の僕に近寄りもしませんでした(笑)
久しぶりの作業でしたが良い出来です(^_^)v
今回材料を買った所は北のFRP屋プラマーレさん。基本的に通販専門ですが緊急だったので直接会社にお邪魔して購入しました
いつもお電話で丁寧な対応をして下さる社長さん。HPがとても分かりやすく丁寧な説明が書いてあります。直接お会いしてお話出来て良かったです。商品の知識、情熱が伝わってきました
今回初めて使ったのが「木、コンクリート用プライマー樹脂」。強力な接着力と適度な粘度が天井面の作業にピッタリでした
一晩明けてサンディング作業。粉まみれになるのですがこれも大好きな作業です
これまでこの手の作業にはグラインダー一丁で挑んでいました。今回はオービルサンダーを入手したので微妙な曲線も滑らかに
正面から。傾斜に対して水平に設置出来ました
半分趣味みたいな作業なので結構手を入れていまいました。流石にパテ埋めまではしませんが少しでも抵抗を減らす為に納得行くまで時間を掛けました
この後船底塗料を塗って完了です。折角綺麗に仕上げたのに刷毛でベタベタ塗ってお終い。見えない所なのでどうでも良いのですがその辺は自己満足の世界
船底には所謂「スベリ」と呼ばれるレールがあります。これが曲者でかなりの抵抗になっています。こんな物があると航行中に泡を発生させるので振動子の取り付け場所は悩みました
後ろには4本のスベリがあり、その一本の前に取り付ければ水の抵抗は最小限に抑えられるのでは?とこの場所を選びました。コードはスベリに這わせて船尾に伸びていきます
物入れ上部に唯一の穴を開けてコードの引き込み成功!穴埋めはエアコンパテで埋めました。対候性と自由度が高く、とりあえずの穴埋めには最適。めちゃくちゃ安いのでダメになっても直ぐに取り換えられます
船底に穴を開けないスルーハル設置の完了です
結果は大成功!泡噛みもなく、スピードの低下もありませんでした。大シケでもボトムを捉え続けているのに感動!
魚探の設定はこれから少しずつやっていきます。振動子さえきっちり取り付けてしまえばあとは安心。突貫で魚探を設置して海に浮かべたのは午後5時を回っていました
丸二日掛かった魚探取り付け。この性能をお客様に還元出来るように操作方法を勉強をしています。魚探なんて付いてるだけでは只のおもちゃですからね(^^;
さてカレイシーズンも終盤に差し掛かってきました。と言うかヒラメが押し寄せてきてしまい半強制終了となってしまいますカレイにしてもヒラメにしてもピンポイントの釣りではありません。僅かな地形変化を点で捉えて線でイメージして、最終的には面で把握して船を流すことが重要になってきます
まだ経験の浅い新米の僕にはこの魚探が大きな武器になってくれることでしょう
さて明日は久しぶりの沖根。短時間ですがソイの様子を見てきます。魚探の性能チェックも気になります。まだ少し空きあり
そして週末にかけて良い凪が続きそう。土曜日にはヒラメ釣りで予約が入っています。空きあり
カレイ&ヒラメでもOK!水木金とガラガラです
フェイスブックのメッセンジャーでも予約承ります。お気軽にご予約お問いあわせお待ちしております(*´∀`)