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ヒラメ雑記。魚探画像で解説、その他

今日は雨予報の為お休み。しかし最近どうも釣り足りないので降り出すまで練習を兼ねて調査に出かけました

 

朝の出し風はその日の占い。岸から沖に向かって一気に探れるので反応の良かったレンジを中心にその日の釣りを組み立てます

ひと流し目で食い逃げされたのが11m。なんとなく10~12ラインをイメージします

何度か流し変えますが反応が良くありません。縦流しだと効率が悪いのでワームの遠投で10メートルラインを横引きしました

55cmのナイスサイズ

 

ファーストフォール直後から食ってるっぽい感じ。巻いてくると確かな重みが。ワームでの釣りはベテランでも藻かなにかが引っかかったと勘違いします。ヒラメは餌を咥えたまま引かれる方向に泳ぐからです

船の広い場所に移動してラインと竿が真っすぐになるまで巻き込んでから1,2歩下がりながら大きくアワセます。グングン!お、乗りました。藻じゃなくて一安心

 

よく竿をバシっと煽って合わせる人がいますがそれでは乗りません。穂先でラインを引いても針が動きません

目いっぱいリールを巻いてからリールの位置を針から離すようにして竿の根本付近に魚の重みが乗るように意識すると深くフッキングします

バーチカルの釣りでも同じです。竿を水平以上に上げても魚の重みは竿に吸収されてしまいます。しっかり巻き込んで竿が水平くらいの高さでフッキングが決まるように調節します。ストロークが足りないなら立ち上がるとか背伸びするとかしてとにかく魚とリールを離します

 

しかしこれっきりで後が続きません。風も弱くなったので10~12mを意識してピンポイントへ

ここで空気が変わってきました。ヤツが来る・・・

すぐそこまで雨の匂いが迫ってきています。ワームを投げる手を止めて魚探を覗くとチラホラ怪しい反応が。こんな時に時合いが来るんですよね

 

画像はバケを振っている魚探映像。このちょっと前からちょこちょこヒラメらしき影が映っていました

白の十字の左がヒラメ。右にうっすらと反応したヒラメの影が映っています。しかし追い切りません

これではいくら振り続けてもバイトまで至らないので一旦回収

こちらは続きの画像。回収直後にすぐ投入

 

一旦視界から消えた餌がまた降ってきました。さっきまでベタ底で様子見していたヒラメがまた寄ってきます

ここで小技を二つ挟みました。一つ目はバケの着底。一気に沈めて着底寸前でストップ

二つ目は吊り上げ。一定層では追うものの食わなかったのでシャクリながら立ったり座ったりして棚を微調整したところでバイト!本日2枚目ゲット

完璧に時合いだと踏んで釣った魚はそのままにして直ぐ投入。速攻で反応しました

起き上がりましたがチェイスのみ。下がりそうになったので吊り上げるとバイト!惜しくもバレてしまいました

 

速攻で回収して餌がまだ魚の形をしていたので即投入。一旦は反応しましたが直ぐにどっか行ってしまいました。おかしいなと回収して餌を確認したところ首が曲がっていました。これでは食いませんね

 

餌が良い状態でなければ食わないのは当たり前ですがスイッチが入っていれば少々キズだらけでも腸が出ていても喰うときは食います。掛け損ねて回収した餌が見た目真っすぐならダメ元で投入する価値あり

しかし今回のケースでは確認時には真っすぐでもしゃくった反動で餌がズレてしまい上手く泳がなかったのでしょう。慌てすぎも良くありませんが餌を付け替えていては時合いを逃します。こんな時に備えて餌が付いた仕掛けがもう一組あれば・・・

 

以前この話を船でしていたことがあってその時のお客さんが次の乗船時にこの作戦を実行していました。足元にはオオナゴ付きの仕掛けが一組用意してありました

実際に一枚掛た直後に速攻で次の仕掛けに付け替えて投入、即アタリ!2枚連続まで行けば完璧でしたが惜しくもバラしてしましました

地味ですがこんな積み重ねがジワリと釣果の差になっていくのだと思います

こちらはチェイス画像。ストップした時に反応しています

吊り上げは追いますが

レンジを下げたとたん逆戻り。またストップを入れたら起き上がりましたがどうもお気に召さなかったのかどこかに行ってしまいました

 

 

ふと見渡せば頭上に雨雲が。強烈な風も吹いてきました。反応もなくなったので港まで戻ることに。時合いは僅か10分程度でした

 

今年に入ってから瞬間的な時合いが一日数回訪れるようになりました。むしろその時合いが無い時は全く魚が釣れません

何時間も振り続けて突然時合い突入。そこでテンポ良く枚数を上げる人もいればトラブルやミスで逃してします人もいます。時合いに釣れなければボウズもありえるギャンブルっぷり。この時合いについて考察してみました

 

一つは今日のような環境の変化直前。今回は低気圧の入りっぱなで突風が吹く直前でした。普段なら潮流れが入る直後。動き出した瞬間に時合いが来ます

あるエリアに限った話ですが無風で1ノット近くまで流れる時があります。これは潮汐とは関係なく、突如として起こるので読むことが出来ませんが釣れなくても潮待ちしていれば突然釣れることがあるので気が抜けません

 

もう一つはヒラメの回遊。恐らく5~10枚程度の小規模な群れを形成して動き回っているようです

これは見たわけではないので推測でしかありませんが明らかに変なタイミングでアタリ出すことが多々あります

 

今まではヒラメは各所ポイントに点在していて船なりルアーなりが通るとご機嫌次第で食うと思っていました。ヒラメは基本的に居付き型だと思い込んでいました

実際これまでは船を流していればポツポツと釣れていて、たまにまとめ食いするときは魚の溜まっているポイントに当たったんだな、くらいに考えていました

しかし今年に入ってから釣れない時間帯は全く釣れず、釣れる時は全員の竿にアタリがあるようなことが繰り返されています

これは良いポイントに入った訳ではなく、やる気満々の回遊型の集団にぶち当たった結果なのではないでしょうか?

もし魚の溜まっているポイントに当たったのなら再び入り直せばまた反応があるはずです。しかし2回目は全くの無反応。これは釣り上げた魚の数や仕掛けの本数に関係ありません。釣ったから居なくなったとか散らしたとかなら一人や二人の時なら釣り逃した魚は残っているはず。ポイントに依存した魚ではない可能性が高いと感じます

 

ヒラメの回遊(スクーリング)。これは新しい生活様式なのでは?

勿論今までも回遊性のヒラメは居ました。オカッパリで一か所でクソ粘りしていてもちゃんと釣れるんだから泳いできた魚なのは間違いありません

しかしポイント依存型の居付きタイプが中心だったヒラメが回遊性の生活にシフトしたと考えれば今年の釣れ具合に納得がいきます。常時スイッチオンのヒラメの群れが泳ぎ回っているんですからその群れに当たればフィーバータイムに突入します

逆に言えば群れに当たらない限りは船の下にはヒラメが居ないなんて寒い現実も受け入れなければなりません

 

じゃあどうすれば釣れるか?実際のところ今までと変わることはなく、良いポイントで有効打を打ち続けることが釣果の鍵になります

船長としても明確な回遊ルートが分からない以上実績の高いエリアを回り続けることになります。何となく傾向は読めてきたので打率は上がってきていますが居付きタイプが少ないのは困りもの。素振りの時間が増えてしまいます

 

今に限った話なのか今年の傾向なのか生活様式が変わったのかまだ答えは出ていません。しかし今シーズンの釣れ方からすると回遊型が増えたと考えると納得いきます

毎日同じエリアを回っているんだから居つくポイントくらいわかりそうなものですが残念ながら今年はそうもいきません

時期に応じて各エリアなりラインなりに移動すならそれを追って行けば良いのですが今年はどこのエリアでも満遍なく魚が居て、その上釣れるポイントが定まらない。何となく遭遇率が高い場所はあるものの、当たらない時には完全沈黙です

以前のように居付き型中心なら釣るのも追うのも比較的簡単でしたが回遊中心で回遊エリアが豊浦全域ともなればある程度運の要素も必要になってきます

実際同じ日に同じエリアで船を出していても釣果の差があるんだから引きの強い人は何度も回遊に当たっているのでしょう。逆に運の悪い人は回遊してくる時に竿が上がっていたり移動していたりしてチャンスを逃している可能性アリ

 

さて青物やサケマスのようなギャンブル性まで加味されたヒラメ釣り。居る相手に対してあれこれ策を弄して対峙するのがヒラメ釣りのスタイルでしたがちょこっと様子が変わってきました

回遊待ちなら船をビタっと止めて待っていても結果はそう変わらないかもしれません。しかし数が減ったとは言え居付き型も勿論います。船を流していれば以前のように単発でポロポロ釣れるのだから完全に回遊型にシフトした訳ではありませんし、今何らかの理由で回遊しているだけで状況によっては従来通りの居付きタイプばかりになることだって考えられます

 

相手がヒラメだけに下手な考え休むに似たり。やることが変わることはありません。「その時」に備えて万全な体制で臨むのが良い結果を生むでしょう

餌付け一番、棚取り二番。釣りにおける鉄則の方程式。逆にこの条件を満たさな限り魚は釣れません

 

針に餌が付いていないことには魚は釣れません。カレイなんかだと少々雑な付け方でも問題なく釣れますがバケのヒラメやワームなんかだとキチンと針に付けなければ美しく泳ぎません

バケでオオナゴを引いて泳がせるバケの釣り。ハリスの先にオオナゴを付けることになりますがウエイトから遠く離れた餌を綺麗に泳がせるには真っすぐ針に掛ける必要があります

 

曲がっていてはクルクル回ります。基本的にゆっくりクルクル回る餌は魚に警戒されます。もしゆっくり回転する餌が釣れるならそんなルアーなり釣り方があってもおかしくありません

回転すること自体はある程度仕方ないのでバケを使って勢いをつけることで胡麻化します。瞬間的に回転するのはあまり気にしないようです。スピナーのブレードやスイシャーのプロップ、ジグなど高速で回るものは回転していることが認識できず、その水流だけを感知しているようです

 

回転しにくいように真っすぐ付けることが第一。そして二次的なものですがダート性能にも関係します

ダートについては説明が大変なので割愛しますが魚を魅了するアクションとして昔から知られています。スラッグゴー、センコーのノーシンカーにはお世話になりました。ジグやシンペンなんかをジャークするのもダートアクションを起こす為です

ダートしやすい形状は真っすぐな棒状でウエイトが集中していないほうがよりダートします。余計な抵抗がないほうがよりキビキビと動きます

オオナゴはウエイトが自重のみ。僅かに針のぶんがありますがこれも前後に配置されています。頭にはタコキャップ。抵抗が少なくこれもダートアクションに寄与します

やったら負けだと思っているのでやりませんがタコキャップ付きのオオナゴをヘビキャロや三又キャロのしゃくれば釣れるはず。実際試して結果を出している人がいます

 

とにかく真っすぐが一番。もう一つ言えば針も小針にすれば動きも良くなりますしトラブルも減ります

僕の餌の写真を載せました。針はオオナゴの幅くらいに収めてあり、前後でサイズが変えています。オオナゴの身幅ギリギリくらいにして余計な抵抗を減らす作戦です

この針を選ぶ理由はアクションだけの話ではありません。一番の理由はトラブル回避。針がオオナゴの身幅を大きく超えると自分の道糸は勿論、隣の人の糸を拾ってしまう可能性が高くなります

手前祭りはまだ良しとして隣の人まで巻き込むお祭りは避けたいもの。トリプルフックはこの辺りも良く考え装着しましょう

 

トリプルの話が出たのでそのメリットデメリットも考えてみます

トリプルは掛かりは良いが食いが悪い。シングルは掛かりは悪いが食いが良い

トリプルだとアクションの関係や魚に見切られやすいのでバイト率が落ちます。反面フックポイントが多いので魚が襲ってくればどこかに掛かる率は高まります。また一本一本の針が小さいので伸びたり針掛かりが浅くなるのでバレる確率は高くなります

シングルはその逆ですね

一概には言えませんが差し引きすれば魚のゲット数は同じになるのではないでしょうか

 

そこでもう少し突っ込んだ現実的な話をしてみましょう

先ほども言いましたがトリプルだとお祭りなどのトラブる確率が上がります。これは有効打を打ち続けることが釣果の鍵となる釣りでは致命的。しかも他人まで巻き込みます

折角魚を掛けても針を外すのに手間取ります。飲まれていたら最悪。内臓まで引きずり出すハメに

タモにも絡まります。からんだ針を外している間に他の人のランディングに間に合わずバラシてしまったとしましょう。結果は仕方ないことなので誰のせいでもありませんがやっぱり申し訳ない気持ちになります

 

こんなのはシングルフックでも当たり前に起こることです。しかしトラブる確率がトリプルの方が高くなることは安易に想像できるところです

 

針選びは釣り人の永遠のテーマ。アタリは少ないが掛かる魚は多いのとアタリは多いが掛かる魚が少ないのならバラシ率も考慮して後者を選びます。結果的に魚の獲得数が少なかったとしてもアタリの数だけ経験値が上がります。どちらがお得か釣り人生トータルで考えてみるのも良いかもしれません

 

棚の話はまた次回。ヒラメ釣りはレンジキープ命!バケの落とし方やアクションの違いでオオナゴの泳ぐレンジが変わる話なんかもしたいと思います   

 


最近3年ぶりに自分のリールを買いました。バンタムmgl。リリース直後から欲しかったのですがやっと買えました

子供の頃初めて触ったベイトリールがバンタム100。祖父の道具を勝手に拝借して遊んでいました。バンタムシリーズの血統はアンタレスが受け継いでいると思っていますが名前だけでも復刻したので気になっていました

 

12アンタレス、13メタニウムと連続して少し残念なリールを引いてしまいシマノロープロリールはちょっと敬遠していましたがやっぱり新しいリールは良いですね

13メタ以降バスワンが思いのほか良い出来だったので使っていましたがやっぱりプラリール。魚を回収するのには全然気になりませんが巻き抵抗の強いルアーを引くのは厳しいです。10XDとショットオーバー7使いたかったので買っちゃいました

 

ラインはフロロの16ポンド。75メートル巻いてますが小さいワームだとちょっと足りません。少しでも高切れするとアウト。やっぱりケチらずに100巻いておかないとですね。ベーシックFCの300m巻きに16lb無かったんだもん・・・

 

巻き手が左なのが悪いのですがギアケースに海水がジャブジャブ入るのが気に入りませんでした。しかし今のリールはギアケースのスプールシャフトの根本側にツバがあるんですね。少しは水の侵入が防げそう

 

 

竿はレサトの1704。最近使いどころがあまり無かったのですがバンタムにピッタリ!渋い取り合わせでお気に入りです

今日のヒットワームはランチワームでしたが最近のお気に入りはこちらのキャラメルシャッド5インチ

買った覚えが無いのですが一本船に置いてありました。誰かの忘れ物?この1本で5,6枚は釣っているのでかなりボロってきました。ライターで修理しつつ大切に使っています

もし落とした人が居たらご連絡下さい。新しいのを買ったので新品でお返しします

 

このワームの開発者は天才村上晴彦さん。釣り業界で最も尊敬している人です。常吉リグ(ダウンショット)、ネコリグを世に広め、世界中のブラックバスを恐怖に陥れた張本人

リアルに魚と会話が出来るようで話していることを聞いていると魚が喋ってるのかと思うほど

今はYouTubeで過去の映像作品が見れる良い時代です。この人の話を聞いているだけで釣りが上手くなります

リグの総重量は約2oz。あまり気にしていませんでしたが結構重いですね

先日までAR-C606Lで振っていました。メーカー推奨は4~21g。嘘つけ!

あの時代のシマノロッドはキャストウエイトの上限が適正ウエイト。コツは要りますが3倍くらいまではなんとかフルキャスト出来ます。15号まで背負わすと流石にキツイ(>_<)

 

しかしシングルハンドのスピニングでは荷が重いのは事実。ラインがガイドに絡んだら一発でララバイです

ここのところ横着してスピニングばかり使っていましたがボートからヒラメ狙いのワームの釣りはベイトがベストだと思っています

理由はフロロが使えるから。その理由まで書くとまた長くなるので次回にしますがこの釣りに関してはPEより優れているのは間違いありません

 

海で気にせずに使える高剛性ベイトリール。オシコンでは飛距離に少し不満があったのでバンタムがベストチョイスかな?これからガンガン使い倒します

 

休みの日だって言うのに釣りしてブログ書いてたら終わってしましました。明日も出船します。しかし吹く予報なので最悪早帰り。それでも良い人はまだ少し空きあるのでお電話お待ちしております