· 

季節の変わり目。不安定ながら良い釣りに。デカソイ、モンスターホッケ(オマケあり ビギナーズラックの考察)

30日、31日とサバ&沖根で出船。サバ不調、沖根好調。ソイ56cm、モンスターホッケ出現!

 

沖に出られる日が限られてくる秋シーズン。出船率が高い豊浦でも同様です。この日ご予約頂いたMさんはここの所当たりが悪く、予約の度にシケ続き。30日も前日昼まで出船出来ないかと思われましたが天気予報と睨めっこの末、急遽出船を決定しました

 

満月大潮と微妙な凪。当たり外れが出そうな雰囲気ムンムンのこの日。爆釣?撃沈?出ないことにはわかりません

先ずはサバから。先週までの好ポイントで竿を出します。釣る為と言うか確認作業ですね。ベイトは映れどサバは無し、予想通りとは言え寂しいものです

早々に見切りをつけて沖根へGO!

開始一投目のマジカルヒット!オリジナルルアー+マグロの血合い。前回50UP同様強力です

 

風はそこそこあるものの潮はイマイチ。大潮で潮が全く動かないのは困りもの。不安が募ります

こちらもナイスソイ!

 

不安は的中。。根の中に所々固まって居る場所はありましたが居つく総数が少ないのか喰いが渋いのか連発とはいきません。僕も竿を出しましたが喰いの渋さを感じました

 

とは言え粘っていればガヤやソイが時折顔を見せます。数人で釣り方にバリエーションがあればもう少し答えが分かったかもしれません

エリアを変えて攻めましたがこちらもパっとせず。翌日になってから気がつきましたが魚は居たようです。今時期ちょこっとした変化に敏感なのでしょう

 

終盤根の移動中にちょこっと気になる反応発見。ダメ元でジグを投入すると・・・

居ました!サバちゃんです

ジグを入れた途端プルプルと小気味良い感触。あれだけ釣りまくったサバちゃんですが釣れないとなると恋しくなるものです。小ぶりのスタートでしたが徐々にヒートアップしてデカいのも混じってきました

ものの3,40分ほどでバケツが一杯に。沖根が不完全燃焼だっただけに気分爽快!

 

魚が居た場所には少ないながら鳥も居ました。一瞬ですが水面をバチャつく群れもいました。しかし群れそのものはあまり大きく無かったのかもしれません

ものの数分でしたが二人とも竿を上げた時間がありました。マズイかなーと思いましたが僕も手が離せずで空白な時間が出来てしまったのが運の尽き。その群れはどこかに行ってしまったようで次の投入には答えてくれませんでした

 

サバも先週までの群れとは違う奴らな気がします。丸々太った個体は居らず、シルバーの輝きがフレッシュなシャキっとした魚体ばかり。新しい群れだと思います

ベイトは各地に拡散していてどこにでも居るような状態です。その中で時折大きく盛り上がるほど巨大なベイトの群れが点々としていました

だからと言ってどこの群れにもサバブリが付くようなことは無く、ほとんどが外れ。現状運任せのシューティングスタイルで群れを引き当てるしか方法が無いようです

 

しかし居るには居る!この事実が翌日に響くとは・・・

 

 

明けて31日。先週爆釣デーを引き当てたOさんを始め、サバゲーを楽しみにしていたお客様を乗せて出船となりました

前日の結果からベイトの群れを見つけてはジグをぶち込むシューティングスタイルで通しました。しかしどこの群れにもサバは付いていません。しかし今日は人数も乗っています、見つけてしまえばエンドレスヒットは間違いなし!そんな思いで移動を繰り返し礼文華まで辿り着いてしまいました

ジグサビキに来たブリ×2。一本針が切れていたので3本掛かったみたいですね

途中ブリ群れの反応に急停船で仕留めました。しかしこれも単発の小さな群れでタイミングの良かったIさんにだけ掛かって終了

 

とうとう見つけ切ることが出来ませんでした。中盤何度か小さな群れを捕捉しましたが爆釣と行かず。深追いしたことは反省します。申し訳ありませんでした。そしてお付き合い頂きありがとうございました

 

青物相手には付き物ですが相手を捕捉出来ない以上結果は望めません。情報戦で打開できる場合もあります。船団に刺さっていればそこそこの釣果を望める場所もあります。ですがそもそ船が少ない海域。望むべくものではありません

 

気を取り直して沖根にGO!

良い笑顔(*^_^*)今回は最後まで酔いませんでした

ダブルヒットでハイチーズ\(^o^)/

ホッケキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ダブルでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

そして―――

モンスターホッケ出現!

なんと55cm!こんなの居るんですね(^^;

顔つきはまるでアブラコ。あのとぼけたホッケ顔ではありません

 

ホッケのマックスサイズがどこまでになるかは知りませんが、豊浦で釣れるホッケとしては過去最高サイズ!只でさえ美味いと評判の噴火湾の根ボッケ。小ぶりのホッケでさえ脂乗り最高の至高のホッケです。このサイズともなると・・・想像つきません(>_<)

こちらのご夫婦お写真はちょっと、、とのことでしたが撮らずにはいられない釣果を叩き出しいました。特に奥様

釣り経験はあるものの船釣りは初めて。マジカルレンタルタックルを駆使して釣りまくり!

一見行儀が悪いように見えますがバラさない秘訣が詰まったナイスファイトの一枚。ご自分で辿り着きました。僕も良くやります

結果午前中最大サイズのソイゲット!贔屓目無しの竿頭でした

 

沖根前半は爆釣でしたが潮止まりから少し過ぎてからはポツポツタイム。これも大潮の影響でしょうか

しかしまだシーズン本番ではありません。ソイはこれから冬に向けてどしどし沖根に集結してきます。夢の舞台はまだ先――

 

そして午後便。当初はサバ&イカでご予約頂いていたのですがイカちゃん不在の報を受け、午後便の提案を了承頂きました

一応狙いはサバ。しかしそれも望めない状況で沖根にチェンジ。度重なる変更でも快く受けて頂いたTさんグループに感謝です!

開始直後の一発!オリジナル直リグで50弱のナイスソイでした

午後ホッケゲット!ホッケの話をするとなぜか釣れます。と言うかいつもホッケの話してるのかも(^^;

午後便紅一点。自作のインチクで釣れました

Tさんグループは各自思い思いのオリジナルリグで攻めていました。豊浦の沖根初挑戦とあってかタックルバランスなど未知な部分もあったでしょう。それでも自分のイメージ通りの釣りが出来た時は快感!釣りの楽しみ方の一つですよね

 

問題はビギナーのOさん。船釣りは全くの初めて。レンタルタックルでの挑戦です

開始一投目からヒット!言われるがまま釣れちゃった的一匹。初めはみんなそうです

そして怒涛の連続ヒット開始

この日は風が強くてあまり写真が撮れない状況でした。隣でレクチャーしていたOさんの写真が多いのは仕方ないところ。。とは言え絵になる魚をバタバタ掛けていたのは事実です

なんと本日最大56cmのビッグソイまでゲット!!

 

 

AMに爆釣した奥様と同じタックルです。以前56cmを釣ったナナくんも同じタックルでした

今年ヒラメの時から数々のマジカルヒットを叩き出したマジカルレンタルタックル。レンタルとは言え僕が普段使っているタックル、仕掛けとほぼ同じ道具立てになっています。良く言えば近道、悪く言えば遊びの無い釣果重視の道具立てです

 

釣り座が良いの?

うーん、多少の有利不利はあるかもしれませんがこの結果からすると釣り座なんて関係ないでしょう。船が短いので差は僅かですが沖根に限って言えば一番不利になりがちのトモ側で爆釣しているんですから。あるとすれば僕のすぐ横で釣りをするからでしょうか。サポート体制万全!

秘密は?

普段から僕のタックルや使っている仕掛けは公開しているので秘密はありません。やはり良くも悪くも釣果を重視してしまった結果でしょう。答えを見つけるのが早すぎました。。。

 

またしてもレンタルビギナーが竿頭を飾ってしまいました。別に不思議なことでは無くどこの遊漁船でも普段から起こっていることです。ビギナーにこそ釣ってもらいたい!と言うのはどの船長でも共通しているのではないでしょうか?

だからと言って僕が掛けて竿を渡している訳ではありません。道具は貸すし手も貸しますが釣ったのは全部お客様です

今の所沖根のレンタルタックルは2セット程しかありません。ご希望の方はご予約時に申しつけ下さい(仕掛け、ワームの消費分は別途頂きます)

 

午後便の沖根は初めてでしたが良く釣れました。昨日乗った不調の根もこの日は快調。元々居たのか入ってきたのか、はたまた時間帯による活性の上昇によるものなのかは判断つきません。沖根本番まであと僅か!

 

他船の情報によると午前中のサバはどの船も撃沈。どこにも居なかったそうです。午後に出た船は全然ダメだったそうですが夕暮れ間際にビッグな群れを捕捉したそうです。短時間ながら落とせば掛かるの入れ食いを堪能したとか。釣れたサバにマグロが喰ってきた珍事もあったそうです

 

秋の釣り前半戦も3日を最後に一旦終了となりそう。その後のシケがどれくらい続くのか。。週間予報では一週間はシケっぱなしの予報です

後半戦はどうなるか?希望としてはカレイとサケの躍進に期待したいところ。サケについての有力情報が入ってきました。沖根はこれからどんどん良くなっていくこと間違いなし!沖根でそこそこクーラーを決めて、秘境でまったりカレイ釣り。最高です(*^_^*)

 

フェイスブックのメッセンジャーでも予約承ります。お気軽にご予約お問いあわせお待ちしております(*´∀`)


ビギナーズラックの正体とは

今回に限らず何故ビギナーが釣りまくっちゃうのか?秘密は無いけど理由はあるはず、答えは出ませんが考察してみました

 

いつもビギナーは船長に言われるがままに釣りをします。勿論釣れる道具で釣れる釣り方をレクチャーしているのでハズレはないでしょう。似たような道具と釣り方をするベテランも大勢います。しかしそのベテランを捲る釣果を叩き出すビギナーが後を絶ちません

 

どのビギナーさんにも共通することですが時間と共にオリジナリティーを発揮してしまいます。それが疲れや飽きからくる手抜きなのか、偶然にも釣れる方法を見つけ出してしまうテクニックなのかで釣果が大きく変わってしまします。それが指示に対する「揺らぎ」です

 

今回は午後便のOさんが丁度良い「揺らぎ」を発見したようです。この揺らぎが重要で、口頭では伝えきれない微妙なリーリングスピードや僅かなストップ、フォールのタイミングなど僕が喰わせに使っているテクニックそのものでした。人は成功に繋がるヒントには敏感なものです。その揺らぎが後半にかけて怒涛のヒットに繋がったのではないでしょうか

 

例えば○○メートルまで巻いて(何色まで巻いて)から底まで落として~なんて説明をしても巻くスピードやフォールのラインテンション、アタリが出始めてからの喰わせの間などは伝えきれません。指示通りの釣り方を機械的に続けてもちゃんと釣れるようには考えてありますがやはりもう一歩が重要になってくる場面が多々あります

その先はセンスによるもの。横着して底付近でフワフワやってたんでは釣れるものも釣れません

 

ヒラメバケになると飽きが出てきます。確かに理解できる部分ではありますが真面目にやっても釣れないのに手を抜いて釣れるほど甘くはありません

餌チェックに棚チェック、機敏なバケ操作などやり続けるのが厳しい時もあるでしょう。しかし釣れる釣れないの要素の大半はそこなのです。経験や実績なんてその先のもの。真面目なビギナー達が釣れるのは一連の工程を素直にやり続けるからでしょう

しかしここにも「揺らぎ」が存在します。ロッドワークに関しては疲れてくると緩慢になりがちですがそれが丁度良かったりもします。女性が突如デカいのを掛ける時はその揺らぎが出た瞬間であると考察します

じゃあいつもダラダラやってる人が釣れるのかと言うと釣れない事の方が多いです。手を抜くんじゃなくて自然に出る揺らぎこそが生き物の琴線に触れるのでしょう

そんなのをいつも見ているので自分で演出しますがやっぱりナチュラルさに欠けるのかな?予想の上をいくマジカルヒットは巡ってきません

揺らぎとは関係ありませんが回収中に喰った!とか釣れた小魚に喰って来た!なんてのは意図的に演出するのは難しいものです

 

 

この揺らぎを意図的且つ自然に演出できるかはセンスによるものでしょう。 経験と実績を積んだ末に身に付く「腕」と呼ばれるものの正体であると考察します

僕はその辺りがどうも苦手なようでもはや諦め気味。揺らぎは道具や運や自然に任せっきりです

 

今や音楽はキカイで作れると言われています。確かにどんな音源もキカイで再現できますし、正確な音程やリズムを打ち込むことで音楽として完成させることができます。なんだったら歌声までキカイに任せることも。ミクちゃん!

しかし全ての音楽が、生の演奏や歌声からキカイの音楽に置き換えられる事はありません。人の手による揺らぎが人の心に響くからなのではないでしょうか

ほとんど聴き分けられないレベルであってもそれは確実にあると考えます。同じ曲でも自宅でCDを聴くのと、ライブで聴くのとは全く違うはずです

 

話が逸れましたが釣れる方法がある程度決まっているなら機械に任せても良いのかもしれません。電動リールを駆使したり自動シャクリ機など良い例でそれなりに実績があります

一定速で巻くのが有利な釣りがあります。管釣りのニジマスやタイラバで釣るタイなどが有名です。雑誌の企画で機械対手巻きで機械が勝った!と読んだ記憶があります。フォールスピードや巻き速度計測装置が付いたリールも存在します

 

では釣りの機械化が進めばどんどん釣果が上がるのか?これには懐疑的と言うか否定的な考えです

なんでもアナログが一番!と言うほどアナログ人間では無いつもりですが相手が生き物である以上対するこちら側も生き物として接したほうが伝わる部分と隠せる部分があると信じています

針と糸を隠し、食べられそうな餌やニセモノで騙したり、攻撃させるのが釣りです。一方的ではありますがこんな見え見えの手段に引っかかる魚も悪いのです。事実ほとんどの魚は騙されません

その騙されない魚を振り向かせるのは困難です。しかし意図的では無いなにかが作用してフラっと口を使っていることがあるのでしょう。そこに人の手による僅かな変化、「揺らぎ」が存在していると考えます

 

ビギナーにレクチャーした後は釣れても釣れなくても経過を観察しています。大筋が間違っていなければ多少のオリジナリティーは見過ごすように気を付けています(つい口を挟む悪い癖がありますが・・)特に女性の場合はめっちゃ観察します。ヤラシイ!(>_<)

一番身近に居る生き物なのに一番理解に苦しむ生き物が女性です。余程魚のほうが理解できます。そんな生き物が同じ目的で別の生き物と接する(要は釣り)時にどんなアプローチをするのかが気になって仕方ありません

方法はこちらが提示して目的が同じ。なのに別の思考回路で達成に至る経過には興味が尽きません

釣り人口は圧倒的に男性多数です。ホビー系は別ですが男女の差が出ない趣味でこれほど男性比率が高いものは少ないでしょう。当然技術体系も男性が確立したものです。もし技術的なブレイクスルーがあるとすれば女性アングラーからのヒントが元になるのではないでしょうか

 

 

スノーボードのインストラクションをしていても感じることですが、覚えたての事柄に関する行動や言動にははっとさせられることがあります。それが異性ともなれば尚更。実にその発想は無かったわー(^^;です

その目から鱗級の発想が極稀にあるからビギナーのレクチャーは面白い!情報収集や勉強では得られない発想が、魚との距離を縮めてくれる貴重なヒントに成りえます

技術力や知識の格差がればあるほど発想の違いが生まれるのは当然のこと。技術を教えたり情報を発信する側としてその違った発想をどう処理するかが腕も見せ所だと感じています。インストラクターでも船長でも同じですね

 

上手く処理出来た時には次の機会にフィードバック出来ます。初心者が得た時に出るフレッシュな言葉が別の初心者に意外なほどあっさり受け入れられるのはスノーボードの時に何度も経験しています

 

今回はなぜビギナーが釣れちゃうのか?がテーマでしたがまたも話が飛びまくってまとまりの無い内容となってしまいました(^^;

初心者は教えられた事を素直に続ける反面、初心者だからこそ生じる絶妙なズレが意図的とは違ったナチュラルなテクニックとして作用しているのではないか?という考察でした

 

じゃあ以後釣り続けるのかと言うとそんな訳もなく(笑)ビギナーズラックには必ず終わりが来ます。揺らぎが固定化できない偶然の産物である以上、その要素に気が付いてしまった時にはもう遅い。意識的になった時点で揺らぎは揺らぎでなくなり拙い技術に成り下がるのです

技術の積み上げや上達の過程は常にその繰り返しです。なんかわからんけど調子いい!よし、次も・・なんて思ったらまた調子を崩す

良かった点を洗い出して意識すれば今まで良かった部分が疎かに。固定化を目指して反復練習を繰り返し、無意識に出来るようになってようやく自分の力となるのです。スノーボードを20年以上続けてきて嫌と言うほど味わいました(笑)

 

3歳で初めて魚を釣った時や19で初めてスノーボードに乗った時のことは今でも鮮明に覚えています。初めてのブラックバス、初めてもイトウも覚えています。初めてのアメマス、ニジマス、鮭だって覚えています

きっとマジカルアワーで初めて体験をした人達も忘れることはないでしょう。その初めてが今後の釣り人生において一生役に立つ経験になったら嬉しいですよね!そうなるようにこれからも努力していこうと思います