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イカの仕掛けと船長のイメージの話。中間釣果報告

今週のマジカルアワー中間報告。24日から26日イカサバヒラメ。イカ絶好調!

 

先ずは26日のAM便。ちょこっと厳し目の一日

朝ふた流しほどヒラメを狙いましたが不発。日が昇ったので沖を目指しました

桁沖ですぐに小規模の鳥山を捕捉。釣れるには釣れましたがパンチ不足

沖に大規模鳥山も不発。。サバおらんの??

最後に見つけた鳥山はバッチリ!短時間でしたが入れ食いを味わいました

 

この一本は納得の巨大サバ!夜にイカ釣りをしているとちょこちょこ掛かります

 

ヒラメも厳しい展開。アタリの数に対してヒット少な目。今日はヒラメの勝ちですね

 

潮風無しのコンディション。僚船は朝イチ別のポイントで何枚かまとめて掛けたそうです。タイミング次第ですね(^_-)-☆

 

さて夜の部。今週はパーフェクト出船出来そう。な予報です

昨晩のレンタル3人組。序盤から良い調子で最後まで途切れず釣り切りました

 

月火水と毎晩出ました。どの日も概ね良い凪

何杯釣れたかは個人個人バラつきがありましたがイカの数と反応は上々。日に日に良くなってきました

 

昨晩のポテンシャルとしては3桁狙える感じ。港の僚船は120杯くらいだったとか。釣り方と腕次第ですね(^_-)-☆

 

今週はどの日も満船。ありがとうございます

来週は天候が安定しないようです。しかし当てればヘブン、イカちゃんラストスパート!チャンスは今です!


ここの所釣果の差が顕著に出てしまう事案が発生しています

25日は電動スタイルのお客様。地元のオジサン達は60杯ペースだったのに2桁ギリのお客様が。26日は僕と隣り同士で並んで釣っているのに前半で20対2くらいの大差がついてしまいました。こちらはイカメタルスタイルでした

 

共に共通していたのは仕掛け。具体的にはスッテ間の距離が違うこと。釣果が振るわなかったお客様達はスッテ間が短い仕掛けを使用していました

 

これは以前から気になっていた事案で「集魚ライト~スッテ~スッテ・・・鉛(スッテ)の間隔が狭いとイカの乗りが悪くなる」と言うもの。具体的にどのような理由で、と言えないですがお客様の釣れ具合を見ている限りそのような感想を抱いていました

因みに市販のスルメイカ狙いの仕掛けは概ね1mほどの間隔をとっています。様々な理由が考えられますが、効率重視のイカ釣りにおいてこの間隔に落ち着いている理由は「これ以上狭いと釣れない」からだと考察しています

同じ10mの仕掛けを扱うにしても針が10本より20本の方が沢山釣れる、もしくは針数が同じなら仕掛けの長さを短くしたほうがトラブりにくいと考えるのが自然です

それとは別に取り込み時に扱いやすい長さが1mほどと言うのもあるでしょう。針間が狭いとイカを外している間に次のイカの逆襲を喰らいやすくなります。上から針を外している間に次のイカが船べりの外でピュッピュしてくれていれば濡れずに済みます

 

どちらにせよ全国各地のイカ仕掛けの針間が1~2mほど取っているには釣果に影響するからだと推察します。針数増やせば沢山釣れるのならば多少のピュッピュくらい我慢するはず

26日は途中から釣れなかったお客様と僕の仕掛けを交換しました。すると1投目からドスン。仕掛けを交換しただけであれよあれよと言う間にバタバタと掛かりました。逆に僕は絶不調に。仕掛けの違いはあったようです

 

昨年僕が使っているイカ仕掛けの作り方をブログに書きました

基本的にはこの当時の仕掛けと変わりません

しかし3本目の針にイカが掛かると取り込みに苦労したのでほんの少し針間を狭めました

一応もう一度載せておきます

用意するのはこれだけ

幹糸はフロロの10号です。ハッキリ言ってナイロンラインを選択する理由が見当たりません。コストだけのの問題です。すぐぐちゃぐちゃにしちゃうような人はナイロンで

スッテはヤマシタおっぱい。僕はおっぱい以外使った事ありません

上にスナップスイベル下にスナップオンリー。ポイントはとんがりスナップを使う事。曲がったヤツは他の糸を拾います。船ではとんがり一択

ラインを3700で切ります。(単位はmm)

先ずは半分に折ってそこを起点に950で折り目を付けます

そうすると先端から900~950~950~950~900となります

両端の接続金具

結び方はジャンスィック。なんでも良いですが太糸はこの結び方一択。僕はマグロもこれ

特徴は余り糸が真横に出る所。上や下に出る結び目は他の糸を拾い易くなります

手順は端から順番にスナップ、スッテ、スッテ、スッテ、スナップスイベルと縛っていきます。その都度絡み難いようにどこかに引っ掛けながら作業すると良いでしょう

スッテの縛り目はエダス無しにしています。これも感覚ですがスッテがフワつくと乗りが悪いように感じたから

 

仕上がりの各間隔は800~900~900~900~800くらいになります。3個目のスッテまでが2600。これだと竿を目一杯上げれば3個目のスッテにギリギリ手が届きます

手が届くかどうかが重要で片手で竿を持ったまま反対の手でイカを捌けるかどうかで手返しが全然変わってきます

 

理想としては出来るだけ上の針に掛かっ欲しい所。下の針ばかり掛かる時は上下ひっくり返します。それでも3個目ばかり掛かることもあります。色だけ見ているようでは無いようです

 

 

ウチではレンタルのお客様にもこの仕掛けでやって貰っています。一番下は鉛スッテではなくナスオモリにしています。釣りが全く初めての人でもなんとか扱えて釣果に大きな差が出るような事もありません

僕が仕掛け作りで一番重視している所はトラブルレス性能です。いくら釣れるとはいっても絡んだり切れたり引っ掛けたりするような仕掛けは×なのです

 

大きなスルメが何度も3杯4杯と掛かる事や巨大なサバが鈴なりヒットすることを想定するなら道糸はPE1号は欲しい所。0,6号ではちょっとした事で簡単に切れてしまいます

市販のイカメタル仕掛けはどうもスルメイカを釣るには細過ぎるように思います。あとごちゃごちゃして絡みやすい

仕掛けの糸も太さで乗りの違いが出るように感じません。細くないと釣れないのならば仕方ありませんが、フロロの10号でも問題無く掛かるのに無駄に細くする理由が見当たりません

文句ばかり言いたくありませんがクロスビーズ&エダス&スナップの仕掛け作りもどうかと。。とにかく絡むし絡んでも解けない、釣れるかと言えば正直ちょっと、、、エダスを詰めてから釣れるようになった事は何度もあります

 

傾向として日本海で(具体的にどことは言いませんが、、)イカメタルをやっていてウチに来て苦労するパターンが多いような気がします

一部の聞き取りだけですが集魚ライトは要らん、スッテ間は狭くて良い、と言われているそうです

フィールドによって仕掛けが大きく変わるのは当然のこと。イカ釣りだけではありません

 

北海道においてのイカメタルは本州の釣り方をそのまま輸入してもダメでしょう。だってフィールドも違えばそもそも狙うイカの種類が違うんですから

向こうで狙っているようなヤリイカや剣先イカと比べるとスルメイカはもっと大雑把なイカだと認識しています。同じ10本足でもカレイで言えばマガレイとソウハチくらいに違いがあるのでしょう

 

北海道のイカメタルスタイルは感覚としては本州で開発された「イカメタル」と言う釣り方に特化した道具を流用したライトイカヅケ、が近いように思います。マガレイの仕掛けでソウハチも釣れますが・・・真面目に狙うにはちょっとアホらしいですよね(^^;

 

一つ重要な事を。僕が使っている仕掛けが良く釣れる!と言ってるんじゃありません

これまでの話は僕の所感では、、、ということが重要で、他所と比べた事がありません。そもそも噴火湾でイカメタルスタイルで釣りをしている遊漁船がウチしかありません。よって僕の船の中だけで起こった事から起因して完結してしまっている考えだからです

 

船の装備によっても釣れ具合が変わるはずです。集魚灯の光量や向き、範囲によってイカの寄り方も量も有効な釣り方だって変わるはずです。同じ港でも常夜灯の向きや位置で釣り方が変わるのと同じです

例えば僕の船の集魚灯は海中30m付近に明暗の境があるのでは?と睨んでいます。水の透明度によってその境が上下しているのかと。他の船ではどうかわかりません

 

ともかく僕の船でたまたま僕の使っている仕掛けがたまたま良くつれた事があった、くらいのミクロな出来事。このブログを読んで噴火湾では、とか太平洋では、と一括りにされては困ると言う話です

とは言えウチは様々な釣り方が同じ船の上で同時に行われるのです。プレジャーボートでは収集出来ない情報量があるはずです。そんな風に感じている人が居るんだな~くらいの感覚で捉えてもらえれば幸いです


船長のイメージ

僕もまだそんなに詳しくないので断言できませんが、夜のスルメイカは光で寄せるとは言え、寄ってきてそのまま船の下に居付くわけでは無いように感じています

群れで寄っては消え寄っては消えしている感じ。その群れによって泳いでくる棚がバラバラで超高速移動している・・・とイメージしています

 

全体のイカが濃ければ次々と群れが通り過ぎるのでずっと船の下に付いて居る感覚になりますが、かなりの頻度で群れが入れ替わっていると想像しています。感覚としては同じ群れは5分と居ない

もしこの想像が正しければ同じイカに同じスッテを見せるのはその一投の間だけ。興味を持たせたなら意地でもその短時間で掛けないと次のチャンスは無い

逆に言えばスッテにスレることが無いとも言えます。もっと言えばスッテをチェンジする意味が無い

ロッドワークも単調な上下だけで十分。常にフレッシュな群れが来るのでほどほどに釣れるロッドワークだけしていれば十分釣果に辿り着く。釣れるヤツだけ釣る方式

当たり棚も当てになりません。釣れた人に取り合えず聞きはしますがその情報の鮮度はその瞬間のみ。40mと聞いて5分も10分も同じ棚でやるのはナンセンス。次の群れがその棚を泳いでくる確証が無い

これも逆を言えばその棚に泳いでくるイカだけをターゲットにすれば良いのです。全体の群れが濃ければ待ち伏せスタイルで十分釣果に辿り着けます

僕の狙う棚の90%は30~40m。その上下5mくらいは余分に捜索したりしますがだいたいこのくらいの棚を泳いでくるイカだけ狙っています。釣れない時はもう少し捜索範囲を広げますがそれでも20~底まで。深くても60m範囲です。全層探っても大した労力になりません

 

この考えを元にすればパターンの構築がナンセンスと感じてしまいます。実際同パターンで釣れると感じるのは精々3杯まで。それもめっちゃ釣れている時だけです。時間にして5分といったところ

以降も同じ釣り方で釣れたりしますが、違うイカの群れを相手している(感覚な)のでたまたま同じようなパターンが効いただけという認識です。再現性が無い以上パターンと呼ぶには語弊があると考えています

 

アタリカラーもあるんだか無いんだか検証のしようがありません。適当に違う色のスッテを並べていますが特定のスッテにかかりやすい事はありますが特に避けられている色があるようにも感じません。むしろ何段目にあるか?のほうが重要で、集魚ライトからの距離に関係しているのでは?3段目ばかりに掛かるのが面倒で1段目に掛かるようにと仕掛けを上下ひっくり返してみました。するとやはり掛かるのは3段目、だったことがあります

 

 

実際の所どうなっているのかワカリマセン。ぶっちゃけ魚探にイカちゃん映りませんし

これも諸説ありますが僕の使っている魚探に明確なイカの反応は映りません。めちゃくちゃ釣れている時もそうでない時も画面の反応に大きな違いが無いからです

元々魚探に映りにくいイカちゃんが高速移動し続けていれば反応が出ていても気が付かないとか、そもそもイカだと思っている反応がイカが捕食しているベイトと言う可能性だってあります。よって魚探を頼りにイカを探すことはナンセンスだと感じています

とは言え昼間に固まっているイカの群れを探して釣る船もあるのでちゃんと読み取れば映るのかもしれませんね

 

 

イカちゃんの超高速移動説を元にお話を進めてみました

この考えから話をまとめると、結局沖に出てみない事にはなにもわからない、釣れる釣れないはイカちゃん次第。前日どころか5分前の情報ですらアテにならん、と言うお話

沢山釣りたいのなら何度も船に乗って良い日を当てること。落とせば掛かるような日を当てる運を掴むこと、です

 

釣り方や道具の選択なんて良く釣れる日に船に乗っていれば些細な事と感じるはず。よく話題に上がる掛けるテクニックなんてものは、良く釣れる日に当たれば小学生でも速攻で掴んでしまいます(実話)

そんな日を経験すれば渋い時でも取りこぼしが無くなります。技術的な面で重要なのは手返し。釣れている時に手返し良く次々釣る。これも良く釣れる日に当たらないと覚えられないのですが(^^;

 

イカちゃんも終盤戦。来週はシケが続きそう。乗れる日を上手く当てる運が全てです。出来る事は予約を入れて祈るのみ!